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五十肩・肩関節周囲炎(ごじゅうかた・かたかんせつしゅういえん)

症状
  • 肩から上腕にかけての痛みが主症状で、何の誘因もなく突然現れます。
  • 腕を動かした時(運動時痛)、安静時・夜間の就寝時にも強い痛みがあります。
  • 痛みは軽ければ1~2ヶ月、重い場合は3~6ヶ月ほどかけて軽減していきますが、その間に肩の関節が硬くなり、動く範囲が狭くなります(拘縮)。髪をとかす、シャツの着脱などの動作が困難になります。
部位

肩関節・肩関節周りです。

なぜ痛くなるの?

50歳前後に好発する肩の痛みと可動域制限を主訴とする病態のはっきりしない肩関節疾患の総称です。

  1. 凍結期 安静時痛、夜間痛、運動時痛が強く、肩の動きが困難になる急性期。
  2. 拘縮期 急性期は過ぎ痛みは軽減してきますが、関節が硬くなる拘縮が目立ちます。
  3. 解凍期 痛みと可動域制限の回復期。
東大沢整形外科内科での治療および治療方針
  1. 薬物療法 外用薬(湿布薬や塗り薬)、内服薬(消炎鎮痛薬)
    関節内注射(※1ヒアルロン酸や※2ステロイド薬)
    ※1ヒアルロン酸注射(関節に注入し軟骨の保護や滑りを良くする) ※2局所麻酔・ステロイド剤(疼痛・炎症を抑える:比較的即効性がある)
  2. 物理療法 温熱、電気治療、鍼などで患部及び周囲筋組織の疼痛症状の改善
  3. 運動療法
    • 凍結期 安静を基本とします。就寝時には腕の下にタオルなどを敷いて腕を少し高くしたり、横向きで枕を抱くような姿勢がストレス緩和に有効です。この時期の無理な運動は控えます。
    • 拘縮期 痛みが和らいできたら、積極的に肩を動かしていきます。その際、動く範囲を徐々に広げていくようにします。無理な動きは禁物で、痛みが強くならない範囲で行います。 
    • 回復期 インナーマッスル(腱板)訓練、体幹や股関節のストレッチングを追加していきます。
    • 石灰性腱板炎や腱板損傷による肩の痛みで、保存療法に反応しない場合は手術療法へ移行することもあります。
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上腕二頭筋断裂(じょうわんにとうきんだんれつ)

症状
  • 受傷時には、上腕部の疼痛や腫脹、脱力感などがあり、皮下出血がみられる場合もあります。
  • 筋力低下の改善、運動時痛が残存する場合には、手術が必要になりますが、症状に乏しい場合には経過を観察します。
  • 腱板断裂の合併が多いとされています。
部位

上腕部の前面、力こぶの場所です。力こぶをつくると陥凹がみられます。

なぜ痛くなるの

『上腕二頭筋』とは、力こぶの筋肉のことをいいます。この筋肉は、肘を曲げる事の他に、肩の動きも助けています。肘から肩にかけて付いていて、肩側から「長頭腱」・「短頭腱」の二本に分かれます。
「長頭腱」は結節間溝という骨の形状上狭い所に位置する為、摩擦による影響を受けやすく、「短頭腱」よりも負担がかかりやすいといえます。
力こぶの筋肉が働いて縮む時、また、逆に伸ばされる時、細い腱の部分が牽引されます。このような刺激が繰り返される事で筋肉が徐々に傷つき、時には断裂してしまう事があります。 物を持ち上げたり、引っ張ったりした際の損傷とそうした外傷がない損傷のタイプがあります。

東大沢整形外科内科での治療および治療方針
  1. 薬物療法:抗炎症剤の注射や内服薬・貼り薬により患部の炎症を抑えます。
  2. 物理療法:電気治療や鍼治療により炎症を抑え、筋肉の緊張を和らげます。テーピングにより筋肉の働きを助け負担を減らしたりします。 
  3. 理学療法:肩周辺の動きの改善、痛みに応じた筋力訓練など。
  4. 手術適応と考えられる場合には、患者様と相談の上当院提携病院を紹介致します。
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鎖骨骨折(さこつこっせつ)

症状

鎖骨部の変形や腫れ、圧痛、運動障害(肩の挙上困難)が特徴的です。

部位

鎖骨中1/3での骨折が約7割、外側が約3割、内側は数%とされています。

なぜ痛くなるの?

大半が転倒や転落による肩外側の打撲で発生します。

東大沢整形外科内科での治療および治療方針

鎖骨の骨癒合は良好で、多少の変形治癒にも機能障害を残さない事から保存療法が原則です。但し、不安定型の外側骨折や早期の社会復帰、スポーツの復帰が求められる場合には、手術療法が選択されます。

  1. 固定 胸を張った姿勢を保つよう鎖骨バンドで固定します。 平均で約4週間固定します。 初診時より、1週ごとにレントゲン撮影し再転位がないか確認します。
  2. 薬物療法 痛みに対しては痛みを減少させる作用のある薬を処方します。
  3. 物理療法 温熱、電気刺激療法、鍼などによる消炎鎮痛
  4. 理学療法 関節可動域訓練、関節モビライゼーション、腱板訓練、筋力増強訓練など
日常生活で注意すること

鎖骨バンドはわきの下へ強い圧迫が起こらないよう注意する。肘関節の屈伸やボール握り運動は、早期から行うことができます。

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腱板損傷・断裂(けんばんそんしょう・だんれつ)

症状
  • 肩から上腕の外側にかけての運動時痛と、安静時痛や強い夜間痛を認めることも多いです。
  • 肩を挙げる途中での痛み、完全断裂では力が入りにくく、肩の挙上困難が典型的です。
  • 五十肩(肩関節周囲炎)がなかなか治らない場合に、腱板断裂がある可能性もあります。
部位

肩の表面には三角筋という大きな丸みのある筋肉で覆われています。その下方にはインナーマッスルと呼ばれる小さな筋が4つあります(回旋腱板)。その付着部は腱性組織となり、上腕骨頭を囲んでいます。最も傷みやすいのが、上方に位置する棘上筋腱です。
腱板の厚みの全体に断裂が及ぶ完全断裂と一部が断裂する部分断裂があります。

なぜ痛くなるの?

腱板が断裂するとその上下の滑液包、関節包が強い炎症を起こし腫れたりします。その為、動かさなくても痛みが生じます。
肩を挙げるには、三角筋と腱板の共同作用、バランスが大切です。腱板損傷により、そのバランスが崩れると肩の運動軸(求心性)がブレて、傷みやすい状況になります。肩の上方を覆う骨の肩峰と腱板が衝突して炎症、痛みが生じます(インピンジメント症候群)。

東大沢整形外科内科での治療および治療方針

まず保存療法が(3ヶ月)が選択されます。完全断裂でも、症状の改善する場合があります。 また、部分断裂の一部で治癒することが報告されています。しかし、完全断裂した場合には、自然治癒することはほとんどなく、また時間と共に断裂部は拡大します。

  1. 薬物療法 外用薬(湿布薬や塗り薬)、内服薬(消炎鎮痛薬)、関節内注射(ヒアルロン酸や局所麻酔薬・ステロイド薬)
  2. 物理療法 温熱、電気治療、鍼などによる除痛、治癒の促進
  3. 理学療法 拘縮予防の関節可動域訓練と腱板訓練が中心です。
  4. 損傷の程度が大きく、長時間除痛が得られない場合や、腕が上がらない生活に不自由が強い場合には手術療法が選択されます。その時は、患者様と相談の上当院提携病院を紹介致します。
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外傷性肩関節脱臼 (がいしょうせいかたかんせつだっきゅう)

症状
  • 脱臼した瞬間に強い痛みが生じ、音がすることもあります。
  • 肩の形状に左右差(肩側方の陥凹)が生じることもあります。
  • 痛みにより手を挙げられなくなります。
  • 上肢は下垂位がとれず、わずかに側挙した状態です。
  • 再発性(反復性)の脱臼の場合には、運動時痛の他に脱臼感や不安定感もあります。
部位

前方向への脱臼が大多数を占めます。

なぜ痛くなるの?

肩関節前方組織の損傷や上腕骨頭の後外側の骨折も生じることもあります。また、高齢の方には腱板損傷も多く合併し、固定除去後に肩の挙上困難を認めます。受傷原因として、転倒し直接肩を地面にぶつけた場合や、腕を伸ばして手を着いた際に生じる場合があります。また、スポーツではタックルなどで腕を後ろに持っていかれた場合(肩の外転・伸展・外旋位)に発生します。

東大沢整形外科での治療および治療方針

治療法の第一選択は保存療法です。
整復動作の後、その位置が保持できるように肩を約3週間固定します。固定肢位は三角巾(バストバンド)による内旋位固定が一般的でしたが、近年、外旋位固定によって再脱臼率が低下するとした報告があります。反復性(再発性)脱臼への移行は若年者に高い頻度で生じます
。 20歳未満では95%、20~25歳では75%、25~40歳では50%、50歳以上では15%が反復性へ移行すると報告されています。

急性期はできるだけ安静にしていただき、痛みに対しては痛みを減少させる作用のある薬を処方します。
リハビリテーションとして物理療法や運動療法を行います。関節可動域を改善し、肩腱板(インナーマッスル)訓練、肩内旋筋群を強化していきます。

※反復性に脱臼してしまう場合、患者様と相談の上、当院提携病院をご紹介致します。