2023年9月6日(水)

正座をするとひざが痛い

診療をしていると膝が痛い患者様は数多くいます。その中でも訴えとしてよく聞くのが「正座すると膝が痛い」という言葉です。患者様からは「正座をしてもいいんでしょうか?」と聞かれるのことが多いです。

答えとしては「痛いならやめておこう」ということです。
詳しくいうと「ひざの中身が壊れていたいならやめた方がいい」「ひざの外側にある筋肉などがいたいなら問題を解決すれば行ってもいい」ということです。
このお話を少ししていきたいと思います。

 

 

ひざの中身が壊れているって何?

正座という座り方は、日本やある特定の地域での特有の文化です。欧米ではあまり見かけられない座り方です。
なので、負担がかかる座り方なんですよ!

膝を深く曲げるためには少しすねの骨を内側に捻りながらではないと実現できない座り方なのです。
しかし、長年使っていると変形を起こしていたり、半月板などを痛めているケースがあります。
そのような場合には、無理に正座をしないことを選択することも賢明な判断の一つかなと思っています。

長い目で見たときに人工関節ではなく、なるべく自分の膝関節で生活を行えた方がいいと感じますので、無理に曲げる必要はないかなと思っています。

今は人工関節の手術はすごく進歩しているので、最終的に手術も一個のいい選択肢であることは間違いないです。

 

ひざの外側が痛いってなに?

膝が痛い時は軟骨がすり減って痛いんでしょ?というお声が聞こえてきそうですが、そんなことはないのです。
あれだけひざを深く曲げるのでひざの中身ではなく、ひざを守っている筋肉や靭帯などが硬くなっていて、関節が気持ちよく動いていないことで痛みを引き起こしている可能性も十分に考えられるのです。

当院では、筋肉や関節の動きなどの身体の構造に詳しい理学療法士という資格者がいます。
理学療法士たちが動作を確認したり、痛いの出る瞬間や痛みの出る部位などを詳しく把握して、問題解決できるようにストレッチやトレーニングなど自宅でできる簡単エクササイズを指導してくれます。

 

 

どうやって見極めたらいいの?

100%見極める方法というのはやはり、病院に来て画像診断をしてもらわなければいけませんが、家で簡単にチェックする方法はあります。

ひざの中身に問題があるかも

  • 関節が腫れている(熱っぽいなど)
  • 痛い部位がひざの内側や裏側

ひざの外側に問題があるかも

  • ひざの前側痛いケース
  • ひざのお皿の上側が突っ張るケース

絶対ではありませんが、一つ参考にしてもいいかもしれませんね!
痛い時には無理で判断せずにお近くの整形外科に受診するのをお勧めします!